去年はどんぐりが不作だった。
山を歩くとよくわかる。
例年なら山道のそこかしこに大きなどんぐりの実が落ちていたものだが去年は見かけなかった。
木の実にも豊作、不作の年があるというから、きっと不作のめぐり合わせだったのだろう。
しかしこれでは山の動物たちがかわいそうである。
近所の山にはかなりの野生動物がすんでいる。
サル、シカ、イノシシ、タヌキ、リス、それと色々な野鳥の類。
おっと、最近はそこに新顔が登場している。
アライグマだ。
コイツの大きいのは大型犬ぐらいもある。
ノッシ、ノッシとあたりを睥睨して歩く様は山の王者と言ってもよい。
それほど態度が尊大に思えるのだ。
力も強く、人間の女子供などでは歯が立つまい。
これらの動物たちの食糧危機なのだ。
どんぐりは山の生物たちの命の源なのだ。
おかげで人里近くまで野性の動物たちが出没するようになった。
ゴミをあさるイノシシなど、あまり見たくもない。
野生の品格もごみの前ではかたなし、私はそんなイノシシは見たくない。
もっと気高くて孤高のいきものであってほしい。

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